食物繊維の性質
食物繊維は、一般的に「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されています。みかんの食物繊維は、べクチン質(水溶性と不溶性)を主体として、セルロース(不溶性)、セミセルロース(不溶性)、リグニン(不溶性)などで構成されています。みかんの実の部分にも含まれていますが、特に、みかんの袋(じょうのう)、白い筋にも良質な食物繊維が豊富に含まれています。繊維の量を比べてみると、袋ごと食べた方が果肉だけに比べて4倍近くも多く摂れます。みかんは袋ごと、スジもそんなに取り除かずに食べると、もっともっとヘルシーです。
おなかスッキリ! 食物繊維の健康パワー
便秘改善に効果の高い不溶性食物繊維と、血糖値や血清脂質の改善効果が高い水溶性食物繊維とに分けられています。
便秘・整腸に
特に袋やスジに多く含まれるみかんの食物繊維ペクチン。不溶性ペクチン質は、便量を増加させ、水溶性ペクチン質は、腸内微生物によって分解されて有機酸となり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を刺激して排便を促進するので、便秘や生活習慣病、大腸ガンなどの予防になります。
また、腸内の水分量を適正に調節する整腸作用があります。ペクチンはスポンジのような働きをして、便秘のときにはペクチンがためている水分を便に与えて軟らかくし、逆に下痢のときは便から水分を吸い上げてくれるスグレモノ。
血糖値・コレステロール抑制に
ペクチンには粘り気があり、糖の移動・消化吸収を遅らせるため、血糖値の上昇を抑制する働きの他、コレステロール総量を抑制する働きもある。
ダイエット効果の期待
ペクチンが、中性脂肪をつくるアミラーゼなどの働きを抑え、肥満を予防する作用があることが、マウス実験で明らかになっています。毎日一定の量のペクチンを食べれば効果が期待できます。
知られざる「袋」と、「スジ」の強力パワー
白いスジにも意外にも栄養があります。その主役「ヘスペリジン」は、ポリフェノール(ビタミン様物質)の一種。ポリフェノールは、赤ワインなどに多く含まれており、抗酸化作用によって高血圧や動脈硬化などを予防することで話題になりました。ヘスペリジンは袋には実の50倍、スジには300倍も含まれており、スジをつけたまま、袋ごとたべるのが正解!
血圧上昇抑制・毛細血管保護に
ヘスペリジンは血圧上昇を抑制する働きと毛細血管壁を保護し、血管の老化を防いでくれます。高血圧や動脈硬化、脳卒中をはじめとした生活習慣病が気になる方は、スジを取らずに袋ごとみかんを食べることをおすすめします。
血圧が上がる原因の1つが、活性酸素。これを防止するのがビタミンCで、ヘスペリジンは壊れやすいビタミンCを保護します。ビタミンCとヘスペリジンの強力チームが、活性酸素を消し去り、血圧は一定に保たれる、と考えられています。
ダイエット効果の期待
マウス実験では、中性脂肪が30%も減少させるとの報告もあり、生活習慣病の誘因とされる中性脂肪を分解する働きも持っています。ダイエット効果の期待も膨らみます。
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