長崎恋みかん
毎日くだもの200グラム
 
第四章:作っているのはこんな人
 
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甘くてみずみずしい、
ブランドのみかん作りに誇りをもって。

長崎県内でも、雄大な自然や温泉が魅力の島原半島。その中心をなすのが、雲仙岳です。雲仙岳というのは、標高約1400mの普賢岳(ふげんだけ)を始め、国見岳、妙見岳、九千部岳(くせんぶだけ)を総称したものです。平成2年に起きた未會有の普賢岳の大噴火によって、新たに生まれた平成新山もその一つ。雄大な自然の驚異をはるかにかいま見ながら、一路、西へ。そして、その隣り町。
今回の目的地である西有家町へと到着しました。

西有家町といえば、手延べそうめん。その生産高は全国2位を誇るそうめんの町として有名ですが、甘くてみずみずしい長崎ブランドのハウスみかんの産地として、全国から熱い注目を集めている町でもあります。今回、ご紹介するのは、ご家族4人で和気あいあいとしたみかん専業のお宅、伯川さんご一家です。

◎まず、ご家族紹介から。
日焼けした元気な笑顔で迎えてくださったのが、ご主人の伯川春男さん。みかん作りの大ベテランです。そして奥さまの栄子さん、ご長男の貴幸さん、その奥さまの裕子さん。ハウスでの仕事は、いつも4人一緒!という大の仲良し家族。特に、春男さんと栄子さんご夫婦の円満さは、ご長男も認めるところ。趣味のカラオケもいつもご一緒とのこと。頼りがいのある頼もしいお父さん、いつも一歩ひいてご主人をたてながらニコニコと優しいア・ウンの呼吸が、おいしいみかんのかくし味のようです。

 
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◎平たんな地形に適した施設(ハウス)かんきつでブランドを確立!
伯川さん宅は、お父さんの時代から露地みかん農家を営まれていましたが、この地方の土壌は火山灰でできていて露地ものでは、それ以上の高品質が望めない。そこで春男さんは、平たん地をいかした、ハウス栽培に切りかえられたということです。
この決断によって、早期、後期、省加温型と出荷時期をずらしていくことに加え、“デコポン““天草”“せとか”などの中晩柑を組み合わせて、ほとんど一年中収穫ができるようになり経営安定に結びついていったということです。現在、伯川さんのハウス面積と生産量は、およそハウスみかんが74アールで40トン、デコポン、天草、せとかなどの中晩柑が24アールで10トン、他に育成ハウスが15アール。
とは、島原南みかん共同選果場(通称/選果場)から出荷されるブランドのこと。

 
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◎いち早く、「地中冷却」栽培を導入・実施!
伯川さんのハウスでは、出荷時期を調整してさらに収益性を高めるために「地中冷却」栽培を導入されています。九州ではまだ2施設しかないといわれる「地中冷却」とは、地中に張り巡らせたパイプに冷却水を通して収穫を早めるという装置のことで、4月下旬から5月中旬には収穫期を迎えることができるようになったということです。

ブランドが、高品質評価を受けている訳は?
せっかく丹精こめて作った自信作のみかんでも、味に当たり外れがあっては意味がありません。JA島原雲仙みかん部会では、光センサーを導入して商品の品質を管理して出荷しています。選果機の中に光りセンサーが1個1個すべてのみかんの糖度を計り、規格にあわないものは一切出荷しないことにしているからなんです。

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◎さて、今年のできばえは?
今年は3月から4月の天気がよかったのと、降水量が安定していたので、例年に比べてさらに糖度の高いおいしいみかんが収穫できたそうです。主な市場は関東、関西そして長野県。高級品として取り引きされており、特にデコポン、天草、せとかなどの中晩柑においては、今や日本一の味の評価を得、東京の高級果物店では1個1000円以上の高値がついているそうです。

◎定期的に施設研究会を開いて、後継者の育成も盛ん!
中晩柑研究会の副会長でもある伯川さん。地域のお仲間たちと一緒に勉強会や現地視察会などを積極的に実施して、品質向上への研究や後継者育成も熱心です。そのかいあって青年部の人数も多く、地区は活気にあふれていました。

◎みかん作りのご苦労は?
一番恐いのは台風。だから、花を早く開花させ収穫を台風前に終わらせるよう、先ほど紹介した地中冷却栽培などさまざまな努力を重ねています。しかし、これまでの経験のなかで、最も大変だったのは、平成2年のあの普賢岳の大噴火の時。ビニールの上に火山灰が積もって雨ぐらいでは落ちないので、竹の先にたわしをくくりつけて洗ったこと。降灰は、2年くらいも続いたそうです。

◎美味しいみかんの見分け方、食べ方は?
色は紅が濃くて表面がなめらかで、さわった時にしまった感じがするものを選んでください賞味期限は夏場は半月くらい、冬なら20日からひと月くらいは大丈夫です15〜18℃に冷やすと、いちだんと美味しく食べられますよ。

 

 

 
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