長崎恋みかん
毎日くだもの200グラム
 
第四章:作っているのはこんな人
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長崎から北に大きく張り出した形の西彼杵半島。大村湾と角力灘にはさまれた入江や小島が点在する美しい海岸線が続く景勝地です。

今回、めざす産地はその西彼杵半島の北部に位置する西彼町。長崎バイオパークを過ぎ、うず潮で有名な伊の浦瀬戸にかかる西海橋の手前を右へ曲がると、陽当たりのいい広々とした丘陵地が。グラススキーやアスレチックが楽しめる美しく整備された西海橋公園のその奥にサンサンと陽を浴びた、みかん畑が広がっていました。

紺碧の海と日本三大急潮の一つといわれるうず潮を背景とした見事なロケーションの中で、この地自慢の極早生(ごくわせ)といわれる最も早い実りの「岩崎早生(いわさきわせ)」という品種の出荷作業がもう始まっていました。

日焼けした笑顔で迎えてくださったのは、山下光英さんと、奥様の澄子さん。「今年の出来はまずまず。愛情と手間をかけた分、納得のいく味に仕上りました。」と嬉しい第一声を頂きました。
お父さんの代は、水稲、すいか、みかんなど多種を手がけていたのですが、学校を出て光英さんが手伝うようになってからは、それらを段階的にやめて、みかん専業、みかん一筋に取り組んでいるこの道の大ベテランです。現在、生産面積は1.7ヘクタール。
光英さんの畑は、極早生(ごくわせ)地帯といって9月下旬には、もう出荷作業が始まっているのです。
ふだんは奥様とふたりで作業されているのですが、9月下旬からは外から助っ人をたのんで、朝から大忙しの毎日だそうです。

◎早速ですが、山下さんこだわりの栽培方法は?
ネット栽培、袋かけ栽培などいろいろあるのですが、うちは「マルチ栽培」を取り入れています。長崎県はこの方法がとても普及しているんですよ。
これは夏場から収穫期の11月頃までの間、地面をフィルムシートで覆って栽培するというやり方でして、反射がいい、雨水を土に入れこませないけど、泥の中の水分は蒸発させるので、より甘いみかんを作ることができるんです。
うちの場合、1本の木で7割ほど収穫したらシートをはがすようにしています。

 
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◎みかんが、海の近くの丘陵地で多く作られている訳は?
海が近いという事は気候が温暖、段々畑は陽当たりがいいという好環境を備えているんです。海からの照り返しで日照が多く、水はけもいいんですよ。
でもうちの場合、風対策が大変なんです。5月頃に東シナ海からの偏西風が小さな実をこすって傷つけてしまうのでこまめに防風林の整備をしなければいけないんです。

 
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◎みかん作りの、ご苦労は?
わたしたちの一番大切なことは、消費者においしいと喜んでもらう売れる商品づくりと、毎年安定した出荷ができることです。 
そのために、有機質の堆肥を投入した土づくり、樹勢を維持するための摘果をしたりと、翌年の花つきが良くなるような環境づくりに最も神経を使いますね。
今年の出来はある程度、納得のいくものだったのでよかったですが、一生懸命がんばっても成果が上がらない時や、価格が伴わない時はつらいですね…。

◎おいしいみいかんの、見わけ方は?
わたしたちは“赤みが走る”と言っていますが、色は黄色っぽいものより、みかん独特の赤橙色の方がおいしいですよ。
また、へたの色が緑色のものよりアメ色のものを選んでください。
大きさは中位で、じくが細い方がおいしいんですよ。

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◎みかん作り、これからの抱負は?
もっともっと、おいしいみかんをお届けするために、仲間で課題を持ち合って意見を交換しあっているんですよ。
この間は、熊本県の有名なみかんの産地である河内町と天水町を訪問して、地元の人たちと酒を飲みながら楽しく語りあってきました。厳しい時代なので仲間の話は大いに参考になります。

◎みなさ〜ん、たくさん食べてくださいね!
みかんは、ビタミンCが多く栄養豊富。袋などには食物繊維がたっぷりなので、たくさん食べてください!

 

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